起業家の小幡さんを委嘱 和市観光発信人に
和歌山市観光協会は5日、新たな市観光発信人に起業家の小幡和輝さん(24)を委嘱した。市役所で同協会会長の尾花正啓市長から委嘱状と名刺が交付され、小幡さんは「SNSを中心に、和歌山市はいい所なんだと伝えていきたい」と意気込みを話した。
小幡さんは湯浅町出身。約10年の不登校の経験を経て、高校3年生で起業し、地域活性化のさまざまなプロジェクトを立ち上げてきた。クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund(ナゴミシェアファンド)」と、47都道府県全てから起業家や自治体職員、クリエーターらが参加する地方創生のプラットフォーム「地方創生会議」を設立。昨年から内閣府地域活性化伝道師も務め、同市と東京を拠点に活動している。
委嘱式で尾花市長は「全国を駆け巡って、足掛かりのないところから活動を立ち上げていくパワーがすごい。ネットワークを生かし、シティプロモーションにも協力してもらえたら」と期待した。
小幡さんは、県外の人に知名度が高い高野山や白浜を挙げて「『和歌山=和歌山市』ではないと肌感覚で思う。歴史を感じられる和歌山城や友ヶ島などいい所がある。もっと和歌山市を知ってもらいたい」と話した。