和歌の浦題材にダンス プロ指導で古典再現
テレビや舞台などで活躍するダンサー・振付家の近藤良平さんの講習会「ダンス・ワークショップ」が21日、和歌山県和歌山市の和歌浦小学校で開かれた。参加した子どもや大人約80人は、江戸後期の短い歌謡、うた沢「和歌の浦」に合わせ、近藤さんが即興で作る振り付けを学び、和気あいあいとダンスを楽しんだ。
ワークショップは10月3~6日、和歌山市内各所で開かれる「きのくに音楽祭2019」の最終日、和歌の浦明光通りで行うダンスイベントのリハーサルとして開催。音楽祭当日、昔風情の残る通りを元気よく舞って盛り上げることを目指す。
歌謡は「一に権現、二に玉津島、三に下がり松」と和歌浦の景観美を歌っており、同市出身で箏曲家の西陽子さんが記録を基にアレンジ。近藤さんは、参加者と対話をしながら独自の振り付けでユニークな体の動きを考案し、参加者らは笑顔を見せながら熱心に取り組んでいた。
橋本市の豊岡荘平君(8)は「踊りは難しそうだったけどやってみたら簡単だった。先生は優しかった」、同市出身でアメリカでフィットネスインストラクターをしている河合智美さんは「新鮮なイベントが地域の活性化につながったら」とにっこり。
近藤さんは「たくさん集まり、面白がってくれてうれしいです。和歌山の人のノリは最高です。音楽祭本番も楽しみにしていてください」、実行委員会の西本直子さんは「近藤さんはダンスを通じて人とのつながりをつくり出すところが素晴らしいです」と話していた。