独創的な絵画が一堂に 和歌山独立美術展

 独立美術協会の会員らによる「第1回和歌山独立美術展」が29日まで、和歌山県民文化会館(和歌山市小松原通)展示室で開かれている。

 昭和48年に和歌山独立美術クラブが発足し、昨年7月の作品展を最後に「和歌山独立美術」に改組、今回は改組後初めての作品展となる。会場には、それぞれの世界観を表現した独創的なものや、写実的な油彩画の大作61点が展示されている。

 会員の高齢化などに伴い会員数が減少していたが、協会を継続するための取り組みとして入会規定を緩和したことで現役高校生が入会し、会員が51人に増加。会員指導のもと、育成枠を設け高校生の才能を引き出す体制づくりをしているという。

 来場者の一人は「同じ作家が同じモチーフでテーマを決めて描かれているが、ことしはどんな作品が出展されているか注目している」と話していた。

 事務局の楠瀬伸和さんは「県内の一人でも多くの方に美術に親しんでもらい、作家が育つよう事務局としても取り組んでいく」と話した。

 第3回紀州紀の国「木と水の絵画展」も併催。午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで。問い合わせは県民文化会館(℡073・436・1331)。

作品に見入る来場者

作品に見入る来場者