紀美野の移住者増へ 町営団地住宅9戸が完成
和歌山県紀美野町神野市場に、新たに町営住宅9戸が完成し26日、竣工式が執り行われた。神事に続いて開かれた内覧会で町職員らは新住宅の整った設備を確認し、移住者の利用が増えることを願っていた。
新たな町営住宅は「新神原団地」とし、敷地は2360平方㍍。既存の神原団地が老朽化したことによる建て替えで、木造平屋建て2DK(約15・3坪)を5戸、新規入居者用として木造2階建て3LDK(約24・8坪)4戸を建設。災害対策として携帯機器の充電もできる太陽光ソーラーの街灯4基も備えられた。国の社会資本整備総合交付金を活用し、2018年9月から工事を進めていた。
住宅の設計は㈱岡本設計(本社=和歌山市土佐町、坂本暁史代表取締役)、監理は㈲アール企画(有田川町、坂上信悟代表取締役)、施工は㈱初島組(有田市初島町嶋田英展取締役社長)が担当した。
竣工式で寺本光嘉町長は「元々の神原団地に住んでいた人が暮らす平屋住宅と、若い世代向けの2階建て住宅を向かい合わせに建て、交流しやすいように設計した。活気のある地域になったらうれしい」と期待を寄せ、老朽化の進む他の町営住宅についても「効率的に整備を進める」と話していた。
寺本町長、伊都堅仁町議会議長、同地区の中谷知幸4区長がテープカットで竣工を祝った。