持続可能な社会実現へ 付属中生がSDGs学習
持続可能な開発目標(SDGs)の学習に取り組む和歌山大学教育学部付属中学校の1年生は12日、和歌山県和歌山市の加太周辺を訪れた。
同校では、本年度から総合学習でSDGsについて学習。1年生はユネスコ協会や国際協力機構(JICA)などから世界での取り組みや考え方を学び、この日は県内でSDGsの取り組みを行う38の事業所を訪問。活動や地域の現状について話を聞いた。
加太では和歌山自然エネルギー発電㈱の木村浩造代表取締役と、東京大学生産技術研究所川添研究室加太分室地域ラボの青木佳子特任助教から話を聞いた後、加太コスモパークにある大和ハウスグループが建設、運営する太陽光発電所を見学。太陽光パネル8万4000枚が並ぶ約20万平方㍍の発電設備を眺めた。
生徒は発電所を運営する大和ライフネクスト㈱の山本高宏さんから施設や太陽光発電の仕組みについて説明を聞き、昨年度は約2795万kWhの電気が作られたことや、年間5000㌔㍑の原油の消費が抑えられること、年間発電量で4800世帯分の年間電力使用量をまかなうことができることなど、太陽光発電の環境への効果を教わった。
三木蒼彩さん(13)は「これまでは国内外の取り組みについて勉強してきた。外国にはSDGsの目標について、マイナスからのスタートになるところがあり、日本はこれからプラスにしていくことができるという話が印象的だった」と話していた。
同校では今後、学習をもとにレポートを作成。2月ごろに報告会を行い、2・3年への学習につなげていく予定。