5月6日まで休校延長 県立学校で東牟婁除き
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県教育委員会は16日、東牟婁地域の4校を除く県立高校の臨時休校を5月6日まで延長すると発表した。市町村にも同様の措置を要請している。宮﨑泉教育長は同日午前に県庁で記者会見し、子どもたちに向け「学習に遅れが出ないようにしっかり家庭学習をしていただきたい」と呼び掛けた。
県教委は休校を延長する理由として、県として地域全体での活動自粛を強く要請している▽県内で感染者の発生が続いている▽大阪府が新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき発令された緊急事態宣言の対象区域となっており、府県間の往来の可能性を見極める必要がある――ことを挙げている。東牟婁地域の4校については、これまで感染者が確認されていないため授業を続けるとした。
宮﨑教育長は会見で、市町村や保護者などから「(臨時休校を)もう少し長めにやってくれという要望があった」とし、再開を判断する時期について「まだ分からないが引き続き状況を見極め、なるべく早く結論を出したい」とし「全県で再開するのが理想だが、安全性が確認された地域から再開していきたい」と述べた。
休校期間の延長による学業への影響が懸念される点については「(休校開始から)2カ月以上ということになる。これまでしっかりと工夫して対応してきたがいよいよ心配になってきた」と話し、「(再開後は)家庭学習の成果を試験などで見ていくのが基本になると思う。試験の成績が良くない子どもには補習をしたい。夏休みがかなり削られる可能性は高いと思う」と説明した。教職員に向けては、「授業の準備や子どもへの対応をしっかりやっていただきたい」と呼び掛けた。