手話への理解深めて 紀の川市が動画を配信
手話についての理解を深めようと、和歌山県紀の川市はこのほど、手話動画の配信を市のホームページで開始した。
同市は2018年4月に「紀の川市広げようこころの輪手話言語条例」を制定。「手話が言語である」という認識に基づき施策を推進。市民一人ひとりが手話がかけがえのない言語であるとの理解を深め、必要とする人が広く社会参加の機会を得て、安心して暮らせる地域社会を築くことを目的としている。
手話動画は同市聴覚障害者協会の会員の協力のもと、あいさつ編とあいさつ例文編、あいさつ編パート2、あいさつ例文編パート2の4本を公開している。
「こんにちは」や「ありがとう」など例文を使いながら約2分の動画で学ぶことができる。また市役所1階のテレビで動画を流して市民が手話に親しみやすいようにしている。
同市障害福祉課の手話通訳士の児玉麻紀副主任は「どこでも手話が使えたらいいなと思う。手話が当たり前に使われるような社会になれば」と話している。
動画は随時更新していく予定。問い合わせは同課(℡0736・77・2511)。