清水さん法務相表彰 矯正事業の民間功労者
刑務所や少年刑務所、拘置所などで、矯正事業に功労のあった民間協力者に贈られる法務大臣表彰などの伝達式が10日、和歌山刑務所(和歌山県和歌山市加納)であり、法務大臣表彰に交通安全指導のゲストスピーカーの清水三夫さん(72)、大阪矯正管区長表彰に詩吟クラブ講師の加藤佐喜子さん(89)、書道クラブ講師の浅井富司子さん(65)が選ばれた。
「社会を明るくする運動」の一環。全ての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動で、ことしで70回目を迎える。
同刑務所で行われた伝達式で、赤間ひろみ和歌山刑務所長がそれぞれに表彰状と記念品を手渡した。
赤間所長は「暑い日も寒い日も来所していただき、指導を続けていただいたことに心から感謝しています。熱意のこもった指導は、受刑者を励まし、更生を誓う力になっています」と感謝。
法務大臣表彰を受けた清水さんは、交通事故の被害者遺族として、2008年から12年半にわたり被収容者に対し、被害者や被害者遺族の悲しみや苦しみ、置かれている立場など、事故の悲惨さを伝えてきた。清水さんは「少しでも事故が減るよう、体力が続く限り協力していきたい」と話した。