子どもに光のプレゼント フェスタルーチェ
イルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」がことしも、和歌山県和歌山市毛見の和歌山マリーナシティで開かれることが決まった。会期は10月31日から来年2月14日までの79日間。新型コロナウイルスの流行により、社会の多方面で深刻な影響が続く中、我慢を強いられてきた子どもたちへのプレゼントとして、今回は中学生以下は無料、高校生以上の学生は半額で入場できる。実行委員会の古澤良祐会長は「子どもたちのマスクの下を一番の笑顔にしたい。最高の思い出をつくってほしい」と話している。
ことしで4年目を迎え、1回目は8万人、2・3回目は各10万人が訪れ、過去3年で約28万人を動員した、和歌山の冬の風物詩として人気が高まっている。
コロナ禍の中、実行委は4回目をどうするか慎重に検討。自粛ムードが続き、学校行事やイベントがなくなっているからこそ、子どもたちに思い出をつくってもらおうと、国や県のガイドラインに従い、徹底した感染拡大防止対策をした上で開催することを決定し、子どもたちは無料、学生は半額で招待する前代未聞のプレゼント企画に取り組む。
今回は「Happy Holiday(ハッピー・ホリデー)」をテーマに、さらにイルミネーションをグレードアップ。ソーシャルディスタンスを保てるフォトスポットの設置、吹き抜けのストリートでのプロジェクションマッピングの実施など、会場を歩きながら、絵本の世界のようなクリスマスを楽しめる。
コロナ対策として、マスクの着用や検温、消毒の実施はもちろん、人が密になる状態を避けるため、日時や時間帯を限定したイベント、クリスマスマーケットなどは行わず、会期中のいつでも同じ楽しみが味わえるようにし、来場者数の平均化を図る。
プレゼント企画に賛同する人の協力を募るため、18日からクラウドファンディングのプロジェクトを実施する。
前回の来場者のうち子どもは約2万人、学生は約3割を占めており、企画により減少が見込まれる運営費は実行委にとって大きな痛手となるが、コロナ禍の今だからこそのプレゼントにこだわり、目標金額に達するかどうかに関係なく企画は実行する。
リターン商品は、シーズンパスやチケット、オリジナルグッズなどで、フォトコンテストの審査員や会場のドローン撮影、ステージ利用の権利なども用意されている。
古澤会長は「実行委員会の思いを知ってもらい、賛同してくださる方のためにクラウドファンディングを行う。地元和歌山の子どもたちに楽しみを届け、まちに活気を取り戻したい」と話している。
プロジェクトの内容はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」内の「光の力で子どもたちを笑顔にしたい!」に掲載。フェスタ・ルーチェの詳しい情報はホームページ(https://www.festaluce.jp/)。