金芽米で肌年齢改善 東洋ライスが研究発表

東洋ライス㈱(銀座本社=東京都中央区、和歌山本社=和歌山県和歌山市黒田、雜賀慶二社長)は23日、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターとの共同研究で、東洋ライスが開発した「金芽米」を継続して食べることで、肌年齢やしわに有意な改善効果が見られたと発表。研究結果を受け、同社は「肌改善プロジェクト」を始動することも明らかにした。

同日、東京都内で記者発表会があり、同センターの米井嘉一代表が研究成果を紹介した。

共同研究では、都内の大学生59人を対象とし、うち37人には金芽米を一日1回150㌘以上食べてもらい、22人には通常の白米をそれぞれ1カ月間摂取してもらった。対象期間の前後に生活習慣、肌状態などを尋ねるアンケートを実施し、肌測定機器「Clreo―Pro」による肌状態の測定なども行った。

測定の結果、金芽米を食べたグループでは肌年齢としわに有意な改善が見られ、特に男性の肌年齢や女性のしわで顕著な改善が見られた。自宅生では毛穴、色素沈着(表皮層)、肌総合健康度、肌年齢に有意な改善が見られ、下宿生では色素沈着(真皮層)に有意な改善が見られた。

米井代表は、現在の日本社会では肥満になる人や糖尿病を患う人が多いことを挙げ、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で「糖化ストレスの対策と免疫力の強化が重要になっている」と説明。金芽米について「白米に比べて食物繊維、オリゴ糖などが多い」と話し、「玄米はよくかむ必要があり、ある日突然食べるのは簡単ではない。金芽米は高齢の方も食べやすい」と強調。研究について「肌を見ることは内臓のバロメーターになる」と語った。

また、同社は「金芽米等による肌改善プロジェクト」と題し、1000人程度の幅広い年齢層を対象に、これまで金芽米や金芽ロウカット玄米を食べたことがない人に1カ月程度金芽米を食べてもらい、食べたことがある人も合わせて肌測定機器による肌質調査を行うと発表。東京、大阪に測定の拠点を設置する他、イベント、商店街などへの出張調査も実施する。雜賀社長は「日頃の食が結構肌にあらわれるのでは。今後多くの人に測っていただきたい」と話していた。

共同研究について紹介する米井代表

共同研究について紹介する米井代表