細川「実感湧いた」 日ハムが指名あいさつ

プロ野球ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから4巡目指名を受けた智弁和歌山高の細川凌平内野手(18)が29日、和歌山県和歌山市冬野の同校で担当スカウトから指名あいさつを受け、「ファンの方から愛される一流のプロ野球選手になれるよう努力したい」と決意を語った。

細川選手は174㌢、75㌔。左打席から安打を量産し、塁に出れば50㍍5秒8の快足でかきまわす。2年秋までは外野、その後は遊撃を守り守備でもチームを支えた。この日は藤田清司校長、野球部の中谷仁監督と共に指名あいさつを受け、林孝哉スカウトから栗山英樹監督の「共に天下を!」という直筆メッセージが入ったノートなどを受け取った。

細川選手は「本当に指名されたのか不思議な感じだったが、きょうで実感が湧いた」とすがすがしい表情。北海道は2度訪れたことがあるといい、「小さい頃に札幌雪まつりに行き、雪の量がすごいと思った。海鮮が好きなので楽しみ」と北の大地の印象を語った。

林スカウトは和歌山市出身で箕島高OB。プロ入り後はダイエー、日本ハム、ロッテで内野手としてプレーした。「高校に入ってきた時からドラフト候補になると思っていた」と早くから注目していたことを話し、「スピードがあり、どんどん(盗塁を狙いに)いける姿勢も良い。外野に加え遊撃も守れることが大きい」と高く評価。ミート力に優れ高校通算25本塁打と長打力もある打撃については「アベレージ(打率)を残すことができ、球が(自分の)ツボに来れば本塁打も打てる。スイングの軌道も良い」とたたえ、「1、2番を打てる選手になってほしい」と期待を寄せた。

内外野を守れる細川選手だが、遊撃のポジションに対するこだわりは強い。この日の取材では「内野手として評価していただけてうれしい」と喜びを語り、林スカウトは「肩の強さは問題ない。球団としては遊撃で勝負してもらうつもり。足のステップなど課題はあるが遊撃の守備は見るたびに成長している。グラウンドに来るのが本当に楽しみ。素材が良くまだ伸びしろがある」と印象を口にし、性格面については「自分で(何をすべきか)理解できる頭の良い選手。キャプテンシーもある」と話した。

栗山監督の直筆メッセージを手に細川選手㊧と林スカウト

栗山監督の直筆メッセージを手に細川選手㊧と林スカウト