麻生津荘の歴史をめぐる 民俗資料館企画展
和歌山県紀の川市東国分の歴史民俗資料館で28日まで、企画展「麻生津荘(おうづのしょう)の歴史をめぐる」が開かれている。
交通の要衝として古くから形成された「麻生津荘」。高野山への参詣道「西高野街道」が通り、南北朝から安土・桃山時代の争乱期には幾多の戦いの舞台となった。また江戸時代には幕府を巻き込む近隣の村々との土地を巡る争いなどがあり、さまざまな歴史的側面を今に伝えている。
今展では、高野山への案内が書かれた版木や明治時代に作成された絵図、織田信長の高野攻めについて記された文書、飯森山城跡、清川城跡(今城山城跡)の写真など資料15点を展示している。
市生涯学習課の田村幸美班長は「企画展は高野攻めや名手との山論、西高野街道について展示している。歴史ある麻生津を皆さんに知ってもらえれば」と話している。
午前9時から午後4時まで。月・火曜と祝日の翌日は休館。問い合わせは同課(℡0736・77・2511)。