剣道部が初の公式戦 東京医療保健大和歌山

東京医療保健大学(田村哲夫理事長、亀山周二学長)の和歌山看護学部剣道部が6月、創部以来初の公式戦となる第69回関西学生剣道選手権大会、第51回関西女子学生剣道選手権大会に出場した。元雄湊小学校の跡地を利用し2018年、キャンパスの開設とともに創部された剣道部は、上田優人監督の下、現在9人の部員が在籍、学業との両立を図りながら念願の大会(個人戦)に臨んだ選手たちは、中川主将が3回戦に進出するなど、初陣ながらも大健闘、新たな歴史の大切な一歩を記した。

初の大会に出場した選手は4人で、4年生の中川主将をはじめ、2年生の神谷、津本両選手の3人は、女子学生選手権大会に、唯一の男子部員・3年生の橋爪選手が学生選手権大会に挑んだ。

エディオンアリーナ大阪で開かれた女子学生選手権大会では、中川主将が3回戦で、優勝した大阪体大の本田和選手と激突、両選手一歩も引かない白熱した戦いは、中川主将の果敢な攻めも及ばず本田選手が勝利した。中川主将の善戦は会場の注目を浴び、神谷選手も2回戦に駒を進めた。

看護のエキスパートを目指す学生たちにとって、限られた時間の中での実習を含む学業と部活の両立は難しかったが、学校の支援と選手たちの努力が、関西学生剣道連盟に認められ、大会への出場が可能になった。9月には女子の団体戦も行われ、東京医療保健大学の巻き起こす旋風が期待される。

◇上田優人監督:部員たちは、実習やリモートでの授業が行われる中、一人ひとりが時間を調整しながら稽古に励み、中川主将を中心に一丸となって大会に臨んだ。選手は緊張しながらも、臆することなく試合をすることができ、自信をつけることができた。団体戦での目標を明確にし、頑張りたいと考えている。

◇中川瞳主将:久しぶりの試合に出ることができ、とてもうれしかった。相手との攻防が楽しく、次は団体戦でも良い結果が残せるように稽古に励みたい。

◇橋爪裕人選手:これまでコロナ禍で大会が中止になったが、ことしは開催された。出場することができ、良い思い出になった。実習や学業との両立は難しいけれど、負けないように頑張る。

◇神谷佳歩選手:学業との両立は大変! 今回は個人戦だったが、団体戦はチームワークが大切、これからも練習を頑張る。

◇津本妃夏選手:コロナ禍で家にいることも多かったが、運動(剣道)をしていると気分転換になる。看護はチームワークが大切で、団体戦もチームワークが重要。みんなと協力して全力で挑む。

◇藤田妃奈選手:勉強は大変だけど、週2回の練習は、とてもリフレッシュできる。主務を務めており、試合前の提出物など、勉強になることも多い。

◇千原陽葉里選手:9月の団体戦に向け、練習に励んでいる。学業と大変な部分もあるけど、1試合でも多くできるように頑張る。

上田監督とともに選手たち

上田監督とともに選手たち