命を守るライフジャケット 吉宗像がアピール

夏の本格的なマリンレジャーシーズンを迎えるにあたり、和歌山海上保安部は30日まで、和歌山市吹上の県庁前交差点に立つ徳川吉宗公像にライフジャケット(救命胴衣)を着せ、市民に着用の大切さ、有効性をアピールしている。

海や磯などで遊ぶ際、子どもをはじめ多くの人々にライフジャケットを着用してもらい、尊い命を守る重要性を認識してもらおうと、2009年から継続している取り組み。

16日午前、同海上保安部職員が吉宗像にライフジャケットを着せ、ドライバーや通行人に着用を呼び掛ける横断幕を設置した。

松原寛章警備救難課長は「ライフジャケットの有効性と重要性をしっかりと認識してもらい、海で遊ぶ際には確実に着用するように習慣づけてほしい」と話していた。

同海上保安部によると、県内で昨年起こった転落事故数は33件。12人がライフジャケットを着用しており、うち10人が助かったという。一方、着用していなかった21人のうち10人が命を落とした。

海での事故発生時は緊急ダイヤル、局番なしの「118」番に連絡する。

 

吉宗像にライフジャケットと横断幕を設置する和歌山海上保安部職員