4日連続で感染者40人超 クラスターも2件

和歌山県は16日、新たに県内で乳児から80代の男女42人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。月曜日としては過去最多で、一日の感染者が40人を超えるのは4日連続。また、クラスター(感染者集団)も2件発生した。

保健所管内別の内訳は和歌山市19人、岩出6人、御坊5人、湯浅4人、田辺3人、橋本1人、県外4人。

クラスターの一つは、複数の小学校の女子児童が参加する和歌山市内のバレーボールクラブ「貴志南女子バレー」。同日児童1人の感染が発表され、すでに感染が発表されている児童も含め感染者は計5人となり、県内69例目のクラスターに認定された。   また、8月12日から13日の早朝にかけて同市内のカラオケボックスを利用した大学生ら男女7人全員の感染を確認。県は70例目のクラスターに認定した。カラオケボックスでのクラスターは県内初。7人は同じアルバイト先の友人同士で、約8時間にわたり利用したという。うち1人は、県外で陽性が発表されている。

16日現在、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体で28・6人となり、依然として爆発的な感染(ステージ4)の目安25人を上回っている。保健所管内別では、多い順に御坊46・5人、海南40・2人、和歌山市26・7人、湯浅25・7人となっている。

県内の感染者は累計3517人、入院中の患者は275人(重症者12人)、病床500床に対し使用率は55%。変異株スクリーニング検査による陽性者は累計1499人で、うちデルタ株(インド型)が272人(8人はゲノム解析で確定)となった。

一日あたりの県内の感染者数は4日連続で40人を超えており、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「かなりの危機感を持っている。今週は再び正念場」と話し、「たくさんの人が集まると感染のリスクがある。密集や密接密閉につながる行為は避けていただきたい」と呼び掛けていた。