桃のビールいかが 紀の川市が500本限定販売
和歌山県の紀の川市は9月1日から、市産の桃を使ったクラフトビール「もものエール」を市内酒店で販売する。クラウドファンディング「マクアケ」でも予約を受け付けている。500本の数量限定。泉佐野市との相互連携事業で、SDGs(持続可能な開発目標)への新たな取り組みとコロナ禍で落ち込む地域経済の活性化を図り、終息後のインバウンド向けの商品としての活用を目指す。
紀の川市で6月中旬から8月中旬にかけて最盛期を迎える桃は産出額全国2位を誇り、ふるさと納税でも人気。
同市が昨年度に実施した農業法人へのアンケート調査で、加工し切れていない桃があることが判明したことが「もものエール」誕生のきっかけとなった。
2016年から「特産品相互取扱協定」を結ぶ泉佐野市と連携してSDGsへの新たな取り組みとして、規格外農産物の利活用を検討し同市内の醸造所をマッチングした。
7月、紀の川市内の農家から集められた桃のうち、加工されていない桃を泉佐野市の福祉作業所へ運搬。作業所員が桃の皮をむいて切った後、南大阪最大級の醸造設備を持つ「泉佐野ブルーイング」(泉佐野市、許校沿代表)で約1カ月かけて醸造した。
桃ビールは330㍉㍑で770円。新鮮な桃の香りが特徴で、ビールホップ特有の爽やかな苦みと混ざり合う、のどごしの良さ・爽やかさで飲みやすいのが魅力だ。
紀の川市商工労働課の岩橋勧主任は「桃のビールをきっかけに、皆さんには市内の小売店や飲食店に行っていただきたい。今後、ハッサクビールやイチゴビールなどにもチャレンジしてフルーツ王国、紀の川市をPRしていきたい」と話している。
マクアケでは「PEACH ALE」と検索すると購入できる。