ロボット全国大会プレゼン賞 桐蔭中チーム
ロボットの機能性やスピードなどを競うワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)の全国大会がこのほどオンラインで開かれ、レギュラーカテゴリーのミドル競技ジュニア部門に出場した、和歌山県立桐蔭中学校(和歌山市吹上)のチーム「桐蔭MOT」がプレゼンテーション賞に輝いた。
同校科学部の顧問、藤木郁久教諭率いる同チームは、同校2年生の松井宏道さん(14)、音羽(おとわ)優さん(14)、寺田侑史(ゆうじ)さん(14)の3人で、それぞれの姓の頭文字を取って名付けたという。
同競技は、プログラム通りに動くように組み立てた「自律型ロボット」で、設定されたコースの課題をクリアしていくというもの。同チームは7月に開かれた「WRO2021和歌山公認予選会」の同部門で1位になり、全国大会への出場権を獲得した。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で急きょオンライン開催になった全国大会には、地方予選を勝ち抜いた計16チームが、工夫を凝らした自律型ロボットに思いを託し、練習の成果を競った。
ロボットを走らせた後には、チームごとに3分間のプレゼンテーションを行い、工夫した点などを発表。各チームが良かったと思うチームに投票した結果、同チームがプレゼンテーション賞に選ばれた。
音羽さんは、「デザインよりも内容にこだわってプレゼンをしたので、賞をもらえてうれしい」と笑顔で話し、松井さんは、「連携が取れたいいチーム。このチームだから全国大会に行けたし、賞も取れた」と仲間に感謝を伝えた。
寺田さんは、「正確性とスピードの二兎追って二兎得るのを目標に改良を重ねてきた。次はエキスパートで全国大会を目指したい」と意気込み、藤木教諭も、「来年はエキスパートで全国優勝をして世界大会に出場してほしい」と期待を込めた。