わかやまプレ100歳大学ミニ講座 ビッグ愛で
7~8月の5日間で開かれた「わかやまプレ100歳大学」をもっと気軽に体験してもらえるよう、1月16、23、30日の全日午後1時~4時、3日間に凝縮した講座「わかやまプレ100歳大学ミニ」が和歌山ビッグ愛(和歌山市手平)で開かれる。和歌山100歳大学設立準備委員会(浦口高典委員長)が主催し、NPO法人和歌山保健科学センターの事業部門、県健康生きがいづくりアドバイザー協議会(市野弘理事長)が共催する。
近年、「人生100年時代」ともいわれる中、元滋賀県知事で、現在は健康・福祉総研の理事長を務める国松善次さんが、元気なシニアを対象に健康や生きがいづくりなどの知識を学ぶ「100歳大学」を提唱。〝第2の義務教育〟の必要性を訴えており、2015年には、滋賀県の栗東市で「100歳大学」が開講した。
同県に次いで全国2番目に同大学を開講しようと、来年度の本格導入を目指して7月、「わかやまプレ100歳大学」を開催。定員を上回る33人(うち女性20人)、平均年齢75歳が参加した。同協議会によると、受講者からは「非常に分かりやすい」など喜びの声が多く寄せられ、中には「和歌山100歳大学に入学したい」という意見もあったという。
今回の「わかやまプレ100歳大学ミニ」は、本格開校を目指して開かれた「プレ開講」をさらに凝縮した体験版講座で、要望の多かった休日開催とした。同委員会のメンバーが講師を務め、「体」と「心」、「経済の健康」を3本柱に、人生100歳時代の生き方や就労、進路相談などをテーマに講義を行う。
前回のプレ大学を受講した和歌山市の岩本冨紗子さん(84)は、「子どもたちに迷惑が掛からないよう、介護されずに一人で生活していきたい」という思いから参加。「外へ出ていろんな人の話を聞かせてもらえるのはありがたい」と感想を述べ、「毎日5000歩歩くのを日課に、元気に過ごしています」と笑顔で話した。
同委員会の委員で、担当講師を務める中家隆司さん(75)は、「家にこもって人と付き合いができず寝たきりになる人が多い。筋肉の衰えや骨のゆがみが原因ということを理解するなど、勉強することが大切」と話し、「西洋医学に頼らず、今後は介護ではなく健康づくりなどの予防について学んでもらいたい」と受講を呼び掛けている。
先着15人。受講費は資料代など6000円。締め切りは1月9日。希望者は必要事項を記入し、ファクス(FAX073・481・2330)、郵送(〒640―8124和歌山市雄松町4丁目4の5)、または持参。同委員会事務局の高林さんまで。
問い合わせは市野理事長(℡090・6904・4039)。