縁起のいい初夢見よう ぶらくり丁で枕絵配布
「すてきな初夢が見られますように」と願いを込め、和歌山市の中ぶらくり丁商店街振興組合(川﨑博史理事長)とぶらくり丁商店街協同組合(木村圭一理事長)はことしも、枕の下に敷いて寝ると良い夢が見られるという「初夢枕絵」を制作。商店街協賛店約30店で無料配布している。
「初夢枕絵」とは宝船の絵に、上から読んでも下から読んでも同じ言葉になる「回文」を書くか、3回唱えてから枕の下に敷いて寝ると、縁起の良い夢を呼び込めるというもの。
A4カラー、2500枚を用意。商店街を訪れた人に「1年間の感謝の気持ち」と「日本の風習を大切に良い新年を迎えてほしい」との思いから始め、ことしで9年目。
イラストはことしも同市の漫画家・マエオカテツヤさんが担当。幸せを運んでくれるという宝船に、厄を払い福をもたらす七福神と来年の干支「寅(とら)」にちなみ、トラが大きな米俵を持って笑顔で乗船するめでたい絵が描かれている。右下には、疫病封じをするという妖怪「アマビエ」の姿も。左上には、「なかきよの/とおのねふりのみなめさめ/なみのりふねの/おとのよきかな」と回文を書き添えている。
木村理事長(68)は、「初夢枕絵」を毎年楽しみにしている人も多いとし、「枕絵という昔からの風習を通じて、1年の吉兆を願うきっかけになってくれれば。新型コロナウイルス感染症が収束して、みんなが幸せに普段通りの生活を送れるというのが一番の夢じゃないかな」と笑顔で話していた。