自転車シミュレーター 県交通安全協に寄贈
自転車事故の防止対策に役立ててもらおうと、一般社団法人日本損害保険協会近畿支部は21日、和歌山県交通安全協会に自転車シミュレーター1台を贈った。
同損保協会は交通事故対策の一環として2014年度から寄贈を行っており、本年度も全国で10台を寄贈。県内への寄贈は初となる。また、自賠責保険運用益拠出事業として安心安全な社会の形成に寄与し、自動車損害保険の契約者から預かった保険料の運用益を準備金として積み立て、事故防止の啓発運動や被害者救済に役立てている。
同シミュレーターは、実際にペダルをこぎ、道路で起きる出来事をモニターで疑似体験できるもの。年代に合わせて学べ、学校、スーパー、塾、商店街付近の通りなどのコースを選定。速度に応じてモニター映像が変わり、まるで運転しているような感覚で危険予測やマナー、ルールを学べる。
同日、和歌山市西の和歌山交通公園で寄贈式があり、日本損害保険協会和歌山損保会の西村務会長(51)は、「自転車シミュレーターで、リスクを予測できるようになってほしい。ルールとマナーを守り、安心安全な地域づくりに役立ててもらいたい」と話し、県交通安全協会の西川敏秋専務理事(63)は、「今後の交通安全教室で有効に活用したい」と感謝した。