緩やかに減少も注意必要 新規感染は232人

和歌山県は4日、県内の乳児から90代までの232人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前日より1人増え、前週の金曜より82人減少。クラスター(感染者集団)も新たに2件認定した。

232人の保健所管内別の内訳は、和歌山市96人、海南10人、岩出31人、橋本49人、湯浅15人、御坊11人、田辺14人、新宮3人、県外3人だった。

クラスターの235例目は和歌山市の幼稚園で園児7人、職員2人が感染。236例目は橋本保健所管内の小学校で児童8人の感染を確認した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が194・0人で、1月23日の186・7人から40日ぶりに200人を下回った。県福祉保健部の野㞍孝子技監は「緩やかに減少しているが、全国の状況をみると上昇している。注意深く観察する必要がある」と述べた。

入院患者数は295人。重症者は県基準で33人、国基準で5人。肺炎患者は64人。病床使用率は45・5%。ホテル療養を含む入院待機者は1078人。

発表済みのクラスターでは、県内最大となっている橋本保健所管内の病院関係がさらに1人増え、患者62人、職員37人となった。野㞍技監は「まん延防止措置が切れても人の動きが活発になる時期。引き続きハイリスクの行動は慎んでもらいたい。3回目のワクチン接種をできるだけ受けていただきたい」と呼び掛けた。