新たな学びを求めて 放送大学で入学者の集い
放送大学和歌山学習センター(宗森純所長)の本年度第2学期「入学者の集い」が25日、和歌山市西高松の和歌山大学松下会館内の同センターであり、16歳から80歳までの学生が生涯学習の新たな一歩を踏み出した。
放送大学は、生涯学び続け自らの教養を高めることを目標に創設された通信制の大学。テレビやラジオ、インターネットを使い、「いつでも、どこでも」学べるカリキュラムで、全国で約9万人が学んでいるという。
同センターの2学期合格者は、学部105人(男性37人、女性68人)、大学院9人(男性3人、女性6人)。職業は会社員や公務員、看護師などさまざま。
入学者を前に、宗森所長は「世の中には情報があふれ、正しい情報を探すのは至難の業」とし、自分で確かな情報を入手することの重要性や、学び続けるモチベーションを維持するために、先輩の声を参考にすることなどをアドバイス。「皆さんの学生生活が実り多き充実したものになりますように」とあいさつした。
続いて、卒業生の2人が放送大学での体験談を紹介。面接授業での気付き、資格取得など次から次へと目標が生まれたこと、年齢を重ねたからこそ得られる学びの喜びなどを語った。その他、職員の紹介やオリエンテーション、交流会などもあった。
同センターでは、放送による授業とは別に面接授業も実施。南方熊楠や南紀熊野ジオパークに着目したもの、「持続可能な鉄道」をテーマにした和歌山電鐵でのフィールド学習など、特色ある科目を予定している。