監視パト出発式 ごみ散乱防止強化月間で

和歌山県は6日、「県ごみの散乱防止強化月間」の出発式を県庁前広場で行い、環境監視員9人や協力する民間団体の車両などが、監視パトロールに向かった。

県は「県ごみの散乱防止に関する条例」を2020年10月1日に全面施行。昨年から10月を強化月間とし、ごみの散乱を「しない」「させない」「許さない」取り組みを強化している。同条例では、ごみを投棄すると回収を命じられ、命令に従わない場合は5万円以下の過料に処される。ことし8月31日までに、口頭指導500件、文書による回収命令が1件あった。

活動に参加しているのは、県産業資源循環協会、和歌山中央郵便局、県農業協同組合中央会、県森林組合連合会、県フライヤー連盟、県警、和歌山海上保安部、海南海上保安署。啓発への協力の他、それぞれの活動の中で不法投棄が疑われる事例を発見した際には県に情報提供し、陸だけでなく、空と海からの監視にも尽力している。

出発式では、仁坂吉伸知事が各団体の協力に感謝し、「ごみを環境に出さないことが最も大事。全員が注意して、ごみのポイ捨てなどをなくしていきたい」とあいさつ。県産業資源循環協会の松田美代子会長は「ごみが一つでも和歌山からなくなるよう、これからも努力していく」と話した。

式典後、県PRキャラクター「きいちゃん」の合図により、関係車両が監視パトロールに出発した。

 

監視パトロールに出発する車両