粉河祭4年ぶり開催へ だんじり試験運行
紀州三大祭の一つ「粉河祭」が4年ぶりに和歌山県紀の川市粉河の中心部で開かれるのを前に、「だんじり」の試験運行が28日に行われ、周辺に鉦の音と威勢の良い掛け声が響いた。
粉河祭は、毎年7月の最終土・日曜に行われる西国三十三所の第三番札所粉河寺の鎮守・粉河産土神社の祭り。
この日、試験運行をしたのは石町のだんじり。石町はこのほど、だんじりの進行をつかさどる、長く突き出した梶棒(9㍍)を新調し、上部の高張(たかはり)を改修した。
この日は約30人が参加。同神社で入魂式を済ませた後、車輪やブレーキなどの走行具合を確認した。
石町は石北、石南の二地域からなり、石北の妹背佳実区長(67)は「4年ぶりで、そのぶん祭りに懸ける思いは強い。若い世代も多く関わっているので、伝統をうまく引き継いでいってもらいたい」と話していた。
7月29日の宵祭では、だんじりの提燈に火がともり、勇壮に運行。30日の本祭では渡御式(とぎょしき)も7年ぶりに行われる。