願い事かなえて 貴志川沿線に短冊飾り付け

七夕の節句を前に、和歌山電鐵㈱(和歌山市伊太祈曽、小嶋光信社長)は5日から7日まで、貴志川線、和歌山駅9番ホームなどに計500枚の短冊を設置。5日には同駅で、認定こども園つくし幼保園(同市吉礼、岡孝江所長)の年中児31人が、短冊と飾りをササに取り付けた。

日本の伝統的な四季折々の催事を身近に感じてもらおうと、同社が2006年から実施。ことしで15回目となる。

ことしは、同駅にササ2本と短冊300枚、伊太祈曽駅に1本と100枚、紀の川市貴志川町神戸のたまミュージアム貴志駅に2本と100枚を設置。一般の利用者も無料で短冊をつるすことができ、中国や台湾、香港などからの外国人にも人気だという。

園児らは、吉礼駅から電車に乗って和歌山駅へ。伊太祈曽駅から来た、よんたま駅長が見守る中、「まほうつかいになれますように」「さっかーせんしゅになりたい」などの願い事を書いた短冊をつるし、「たなばたさま」の歌を披露した。

外畑希陽ちゃん(5)は、「学校か保育園の先生になりたい。よんたまが、ニャーオって言うところがかわいかった」と笑顔。飯田孝美保育教諭(28)は、「子どもらしいすてきな願いがかなうといいですね。素直なまま育ってほしい」と話した。

同社によると、よんたま駅長は、水害や災害が起こらないように願ったという。

 

願いを込めて短冊をササに飾る園児