小選挙区への擁立模索 立憲民主県連定期大会
立憲民主党和歌山県連は17日、第3回定期大会を和歌山市の和歌山城ホールで開催。党本部の長妻昭政調会長は、次期衆院選について、県内小選挙区も視野に「良い候補を擁立していきたい」と述べ、山本忠相県連代表は報道陣の取材に対し、すでに複数人に立候補の打診をしていることを明らかにした。
県連大会には党員やパートナーズら約100人が出席。山本県連代表はあいさつで、昨年の参院選和歌山選挙区、ことし4月の衆院和歌山1区補選で党独自候補を擁立できなかったことについて、「皆さんを失望させた」と述べた一方、統一地方選で和歌山市議が1人増の2人となったことにふれ、「和歌山に立憲民主党がいることをアピールしたい。国民・市民の生活をいかに守るかが党の存在の使命だ」と、党勢拡大に意欲を示した。
長妻政調会長は講演で、党として国のデジタル化は推進すべきとの立場を明確にした上で、トラブルが相次ぐマイナンバーカードについて、個人情報を扱うセキュリティーが甘いことが最大の問題と指摘。特に、病歴などが分かる健康保険証との一体化に強く反対し、現行の健康保険証を廃止するとの政府方針の撤回を引き続き求めていく考えを話した。
次期衆院選については、「岸田政権の今の政治に満足している人は非常に少ない。どの政党がその思いに応え、政治を変えるのか。本気度が大事であり、迫力を持って訴えていきたい」と述べ、和歌山での国会の議席獲得を目指し、党本部と県連が二人三脚で地盤の強化に取り組んでいくとした。
県連大会では役員体制の報告があり、副代表に山路恭世和歌山市議、常任幹事に湊博行元情報労連県協議会議長が新たに就任した。