6人が好成績 和歌山クラブと海南拳友会
日本拳法の国内最高峰の大会「2023日本拳法総合選手権大会」が、大阪市港区のAsueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開かれた。各都道府県から選抜された、幼児から中学3年生までがしのぎを削った「第41回全日本拳法少年個人選手権大会」では、和歌山クラブ(山下耕司代表)と海南拳友会(古川晃義代表)の6人が優秀な成績を収めた。
大会は9月17日に開かれ、全体で578人が参加。少年個人選手権には、各都道府県の推薦や指定大会で選出された357人が出場し、男女学年別のトーナメント形式、1分30秒の3本勝負で争われた。
中学3年生男子の部には、和歌山クラブの田中志進さん(15)が出場し、23人の中で3位に入った。初戦、2回戦ともに積極的な攻撃で勝利し、「前回は初戦負けだったので、2回目の出場で3位になれてうれしい」と話した。
女子の部では、海南拳友会の5人が3位以内に入った。中学校1年生の部では、通阪幸徠さん(13)が15人中3位。2回戦は、「初戦を突破して、勢いに乗っていた」と言い、相手が下がったところを攻めて2本勝ち。「冷静に相手を見て戦えるようになった」と振り返った。
20人が出場した小学校5年生の部では、通阪紗來さん(11)が3位の成績を収めた。2回戦では突き蹴りが炸裂。昨年に続く3位も、1―2で敗れた準決勝を振り返り、「相手の面を払い切れずに負けて悔しい。蹴りを練習して、来年は1位になりたい」と意気込んだ。
4年生の部では、昨年6月に競技を始めた小山小枝さん(10)が、15人の中で準優勝。得意な胴打ちを中心に攻め続けた。準決勝では、先に1本を奪われるも逆転勝ち。決勝では惜敗するも、過去に何度か敗れていた相手から初の1本を奪い、「1本取れてうれしい。次は1位になりたい」と意欲的だった。
3年生の部では、梶本佳歩さん(8)が16人中3位。2回戦では、前回大会の優勝者を果敢に攻めて判定勝ちを奪った。梶本さんは、「来年は1位を取りたい。相手に合わせた攻撃を出せるようにしたい」と意気込んだ。
1年生の部では、水越杏さん(7)が同大会初出場で準優勝。準決勝となる初戦では、得意な胴蹴りを2本決めて勝利を収めた。水越さんは、「うれしいけど、(優勝できず)めっちゃ悔しい。もっと真っすぐな蹴りと速い面を頑張って、1位になりたい」と話した。
海南拳友会の指導者、岡﨑光代さん(65)は「日本拳法というスポーツが好きで、意欲的になってくれた結果。大きな大会で一人で戦うのはすごいこと。褒めてあげてほしい」と話した。