和歌山を舞台に 伏虎義務生が「すごろく」
和歌山市鷺ノ森南ノ丁の伏虎義務教育学校(古田清和校長)の7年生(中学1年生)67人が、和歌山を舞台にしたオリジナルすごろくを作った。16日には完成したすごろくで遊び、県内の観光地や文化、歴史などについての理解を深めた。
総合的な学習の一環で、同校では初の取り組み。自分たちが住む地域の魅力を深く知ろうと昨年10月ごろから学び、1月下旬にすごろくが完成した。
1、2組の全員が、廃校を活用した交流施設の秋津野ガルテン(田辺市)、道成寺(日高川町)、紀州梅干館(みなべ町)を訪問。その後グループに分かれ、友ヶ島(和歌山市)や和歌山マリーナシティ(同市毛見)、青洲の里(紀の川市西野山)など、各グループが興味のある場所を訪れた。
週に2~3回程度の授業では、インターネットや本などで県について調べた。7~10人ごとの八つの班に分かれ、それぞれが訪れた場所や調べた内容をB2サイズの紙に記し、主に色鉛筆を使ってすごろくを制作。粉河寺(同市粉河)やあらぎ島(有田川町)など各班で自由にマスを作った。
この日は各班の代表が、「観光スポットをたくさん入れた」「駒を和歌山のキャラクターにした」などと、制作したすごろくについて解説。各班の生徒が、他の班が作ったすごろくを体験した。
生徒たちはサイコロを振り、「潮岬に着いた」「一枚岩から動けない」などと話し、盛り上がった。
1組の宮本鳴(めい)さん(13)は「和歌山には良い所がいっぱいあると学んだ。いろんな寺を回ったりしてもっと和歌山について知りたい」と話し、2組の佐野絢音さん(13)は「興味を持って調べてもらうために、有名でない所も入れた。人の少ない所にも魅力はたくさんあると思った。そういう所に観光客が増えたらうれしい」と笑顔だった。