みんなで募金活動 楠見小が能登へ90万円
能登半島地震の被災者を支援しようと、和歌山市立楠見小学校6年生の児童74人は、学校や地域で募金活動を行い、義援金90万1590円を集めて市に託した。
3学期始業式の1月9日、児童から募金活動を提案する声が上がり、活動を開始。校内や職員室、近隣の30店舗に声をかけ、募金箱を設置させてもらう他、スーパーなど5カ所で街頭活動を実施。参観日には保護者にも協力を呼びかけた。JR和歌山駅西口地下広場(わかちか広場)でカフェやバザーを行い、その収益も募金に充てた。
12日、6年生の児童8人は梶本久子校長、担任の山﨑亮子教諭、溝手健教諭と共に市役所市長室を訪問。浅利波音さん(12)が代表して手作りの募金箱に入った義援金を尾花正啓市長に手渡した。
児童らは尾花市長に「最初の目標は10万円だったが、こんなにたくさん集まってうれしい。みんなの力ってすごい」、「募金箱の中に手紙が入っていて感動した」、「街頭では『えらいな』『頑張ってるな』と声をかけられ励みになった」などと、活動の中でうれしかったことなどを報告。
尾花市長は「皆さんの気持ちは能登の人にとってきっと大きな力になると思う。責任を持って届けます」とその頑張りをたたえた。
垣本惇翔さん(12)は活動の動機について「和歌山市で断水があったとき、いろんな府県の人が助けてくれたので、その恩返しがしたいと思った」と話し、高野陽翔さん(12)は「寒いので少しでも温かくなるよう、みんなに毛布やカイロ、食べ物が届いてほしい」と願っていた。
市が預かった義援金は、日本赤十字社県支部を通じて被災地に届けられる。