お酒は20歳になってから 中学生らが啓発

和歌山県内の酒の小売店などでつくる県小売酒販組合連合会(楠富晴会長)などは17日、和歌山市美園町のJR和歌山駅前で20歳未満の飲酒防止と飲酒運転撲滅を訴える啓発活動を行った。同会員や日進中学校の生徒会員16人、和歌山税務署、県警などの計約70人が啓発グッズを通行人に配った。

同活動は4月の「20歳未満飲酒防止強調月間」に合わせて毎年行われているが、新型コロナの影響で中止などもあり、和歌山駅前では5年ぶり。

参加者は「お酒は、20才になってから!」と表記された、たすきを肩にかけ、「20歳未満飲まない売らない飲ませない」「みんなでつくろう明るい飲酒環境」などと書かれたポケットティッシュを配った。生徒会員は「お酒は二十歳になってから飲みましょう」などと呼びかけていた。

開催に先立ち行われたセレモニーで、生徒会副会長の3年生、和田萌花(もか)さん(14)は「私たちは二十歳になるまで、お酒は絶対に飲みません」と宣言した。

楠会長(71)は「成年年齢は18歳に引き下げられたが、お酒とたばこは20歳から。販売側も徹底して啓発して年齢確認も行う。飲酒運転も最近増えている。ドライバーには飲酒を控えてほしい」と呼びかけていた。

生徒会生活委員長の3年生、奥野柊斗さんは「飲酒運転や20歳未満の飲酒はよくないこと。一人ひとりが心がけてほしい」と話していた。

県内での街頭啓発活動は今月、4カ所で行われる。

啓発グッズを配る中学生ら

啓発グッズを配る中学生ら