豪快に一服 和歌山文協茶道部「大福茶会」

頭がすっぽり隠れるほどの特大茶わんで抹茶を味わう「大福茶会」(和歌山文化協会茶道部主催)が26日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれた。

大きな茶わんで大きな福を呼び込んでもらおうと催され、ことしで24回目。昨年までは感染対策のため、それぞれ個別の茶わんで味わっていたが、ことしは従来通り回し飲み。同じ器でたてた同じ味のお茶を、そこに居合わせた人が回し飲みをすることで、福を分かち合うという意味合いも込められているという。

直径35㌢ほどの茶わんには金色の「福」や「寿」の文字があしらわれ、茶せんや茶しゃくも特大サイズ。事前に会場や茶道具のおはらいを済ませ、会員23人がもてなした。

来場者は茶わんを持ち上げて豪快に味わい、一杯の茶を4人で回し飲み。永岡一惠部長が「足らない方はおっしゃってくださいね」と声をかけるなど、会場は終始和やかな雰囲気だった。

大阪府和泉市から来た女性(66)は「きょうが楽しみで、お点前をされている時から、つい顔がほころんでしまいました。お服加減もちょうどよく、幸せな時間でした」と笑顔。永岡部長は「久しぶりの回し飲みでしたが、会員が心を込めて準備しました。皆さんに喜んでいただけたようで良かった」と話していた。

大きな茶わんで抹茶を味わう参加者

大きな茶わんで抹茶を味わう参加者