大雨被害けが人なし 紀の川市で道路規制

発達した低気圧や前線の影響で大雨となった28日、和歌山県内ではけが人や住宅の被害はなかったが、紀の川市名手上の国道480号の一部で路肩決壊のため4㌧車以上が通行止めとなるなど、県内2カ所で道路被害が発生した。

県のまとめによると、1時間の最大雨量は、新宮市滝本で29㍉、日高川町寒川と田辺市下山路で各28㍉など。28日午後7時までの累積では、同市熊野で258㍉、新宮市滝本で240㍉、田辺市兵生で238㍉となった。

有田市では納屋1棟が、橋本市では建物1棟が倒壊した。橋本市で倒壊した建物の影響で県道112号九重名倉線が全面通行止めとなった。紀の川市名手上の道路被害とともに、29日午前11時現在で規制は続いており、復旧のめどは立っていない。広川町和田の町道山本白木線の一部も通行止めとなった。

公共交通では、和歌山電鐵貴志川線の和歌山―貴志駅間で午後1時半から運行を見合わせていたが、上り線で午後6時15分から、下り線で同37分から再開した。JR西日本では、和歌山線の五条―橋本駅間で午後4時18分から運行を見合わせ、同10時に再開した。