留学生と書道で交流 ソロプチミスト和歌山紀ノ川

外国人留学生に日本の文化を知ってもらおうと、女性の奉仕団体、国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川(山名洋子会長)は16日、和歌山市の和歌山城ホール内で、和歌山大学で学ぶ留学生と書道による交流会を開いた。交流会は25回目の開催。コロナ禍は控えていたため、2018年以来となった。

同ホール4階の工房であり、同団体の会員14人の他、ウズベキスタン、ブラジル、マレーシア、韓国からの留学生ら11人が参加した。

会員で、書道団体「煌陽会」(こうようかい)」を主宰する田端弓子さんが、筆の持ち方や墨の使い方を説明。留学生は「花」「鳥」「風」「月」それぞれの文字について、さまざまな字体の中から好きな言葉を選び、手本にならって筆で表現。書道は初めてという留学生が多い中、見守る会員が「なかなかいい味が出てますね」「とってもセンスがいい」と驚くほどの筆さばきで、掛け軸風のデザインの紙に清書した。出来上がった作品には、田端さんがそれぞれの名前を落款風に赤色で書き添え、記念として持ち帰った。

留学生全員で書道パフォーマンスにも挑戦。音楽が流れる中、心を落ち着けて書に向き合い、大きな紙(縦1・8㍍×横3・6㍍)に、練習して書き上げた「花鳥風月」の文字を配置。その隣に大筆で「翔」の一文字を力強く一気に刻んだ。

マレーシアから来たファティマさん(23)は「書道を体験したことはありましたが、大きな筆で、大きな紙に書くのは初めて。少し堅く儀式のようなイメージがありましたが、パフォーマンスで勢いよく大胆に表現するのは、とっても楽しかったです。皆さんに温かく受け入れていただいて、ありがたいです」と笑顔。

書道体験の後は一緒に昼食を囲み、谷口令子副会長は「皆さんに喜んでいただけたようで、何より。久しぶりの開催で私たちも楽しく過ごせ、これこそが交流だと実感しました」と話していた。

 

完成した書道の作品を前に、会員と留学生の皆さん
完成した書道の作品を前に、会員と留学生の皆さん