1億円の重さ体験 きのくに信金マネー教室

1億円を抱え笑顔の児童ら
1億円を抱え笑顔の児童ら

信用金庫の役割を知り身近に感じてもらおうと、きのくに信用金庫(田谷節朗理事長)は5日、和歌山市本町の同信金本店で、夏休み恒例のマネースクール「きのくにキッズ探検隊」を開いた。県内の小学3~6年生の27人が参加。信用金庫の仕事や、新紙幣に使われている新技術を学び、1億円の重さを体感した。

同信金地域支援部の職員が講師を務め、お金を預ける理由や、資金融資の仕組みを説明。地域の経済発展を支援する信用金庫の役目などについて話した。

「お金の秘密を探ろう」のコーナーでは、児童らは20年ぶりに新デザインが採用された本物の1万円札を観察。偽造防止のため、3Dで表現された肖像画が回転して見える世界初採用の「3Dホログラム」や、肖像画の周囲に緻密な連続模様を施した「高精度すき入れ」といった新技術を、実際に紙幣を手に取り透かしたり、虫眼鏡を使ったりして確認した。

紙幣の重さの体験もあり、児童の目の前に本物の3億円が運び込まれ、1人ずつ約10㌔ある1億円の束を持ち上げ、重さを体感した。生で見る3億円に、児童も同伴の保護者らも大興奮。あまりの重さに持ち上げ切れない児童もいた。

同市立雑賀小学校6年の小川結煌さん(12)は、「めっちゃ重かった。(1億円あったら)高級ベンツかフェラーリが欲しい」、同5年の小川結愛さん(10)は、「初めて新しいお札を見たり触ったりできて楽しかった」と話した。