室内マイナス10度 遮熱シートで仕事も快適に

紀ノ國フーズの天井(㊧施工後、㊨施工前)
紀ノ國フーズの天井(㊧施工後、㊨施工前)

住宅のリフォームや新築などを手がける建設業会社、エコ・トップ㈱(和歌山市川辺、上田浩司代表取締役)が施工する遮熱シート「サーモバリア」が、猛暑の続く夏を涼しく快適に過ごせると人気です。(写真はエコ・トップ提供)

特許取得の新工法「スカイ工法」で、アルミ製純度99%の遮熱シートを折板屋根に両面テープで接着するだけで、太陽からの輻射熱を約97%カットし、室内温度を最大約10度下げます。

施工は営業中でも可能で業務に支障がなく、冷房費の節約、従業員の作業効率アップに期待できるといいます。維持費もかからず雨漏り防止にもなります。

ことし2月、岩出市西国分のパッケージの販売などを展開する㈱紀ノ國フーズ(林定男代表取締役)の天井部分に「サーモバリア」を取り付けました。

同店は、倉庫として建てられた28坪の建物を約30年前から店舗として利用しています。凹凸のある鉄板を組み合わせた造りで、夏はクーラーの設定温度を17~18度で稼働させ、スポットクーラーも設置していましたが、効果はなく暑いままでした。

2階はさらに暑くサウナ状態。とても作業ができる環境ではなかったと従業員は言います。

約100平方㍍の天井部分に「サーモバリア」を設置。店舗の営業中に取り付け作業をし、4日半で施工が完了しました。

施工後のことしの夏は、クーラーの設定温度は23度にしています。常連客からは「涼しくなりましたね」との声があり、従業員も「2階で作業ができる」と効果を実感しているといいます。

林代表は「働く人が少しでも働きやすくなるようにと導入した。取り入れやすいエコで、快適になった」と話しています。エコ・トップの上田代表は「フラット屋根にも取り付けられます。倉庫や工場、農業倉庫などにもお薦めです」と話しています。

問い合わせは㈱和歌山新報社の代表電話(℡073・433・6111)。