日本母親大会、県内初開催 第五福竜丸の講演も

平和や教育、生活などをテーマに交流する第69回日本母親大会が28、29の両日、和歌山市の県民文化会館、和歌山城ホール、和歌山ビッグ愛、県勤労会館プラザホープで開かれる。県母親大会実行委員会(横山さゆり実行委員長)が主催。全国各地で毎年開かれており、県内では初めて。

同大会は、1954年に米国がビキニ環礁で水爆実験を行い、マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被ばく、死亡したことをきっかけに、核戦争から子どもたちを守ろうと女性たちが立ち上がり、活動を始めた。「生命(いのち)を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」のスローガンの下、継続した活動をしている。

28日は午後1時半から、県民文化会館大ホールで全大会を実施(オンライン併用)。記念講演として「第五福竜丸、みんなの船~ビキニ水爆実験70年、世界のヒバクシャとともに核兵器なき地球を~」を演題に、東京都立第五福竜丸展示館学芸員の安田和也さんが話す。

オープニングは就労継続支援B型事業所ポルテクのチンドン楽団「トンカラポンガ」がチンドンパフォーマンスを披露。他に、文化行事として歌声グループの歌唱などもある。

午後6時半からはオプション企画として同館小ホールで、和歌山市出身の劇団俳優座社長・有馬理恵さんのおしばいとおはなし「いのちをみつめて」がある。チケットは全席指定で1500円。高校生・障害者は1000円。希望者は電話かファクス(℡&FAX073・446・2667)で申し込む。

29日は午前9時半~正午、分科会をプラザホープ(同市北出島)、和歌山ビッグ愛(同市手平)、和歌山城ホール(同市七番丁)で開く。「子どものもんだい・教育のもんだい」「くらしのもんだい・権利のもんだい」「女性と人権」「平和と民主主義の問題」などをテーマに実施する。特別企画として和歌山城ホール小ホールで「作家 有吉佐和子が時代に問いかけたもの」がある。

分科会のテーマや実施場所は母親大会のホームページ(http://hahaoyataikai.jp/)内の「2024年母親大会チラシ」で確認を。

大会には参加協力券が必要。一日の参加は1800円。2日間とも参加の場合は3300円(オンラインも同額)。県母親大会連絡会に電話(℡073・423・2261)で申し込む。問い合わせも同。