売れる商品考える ジュニエコで事業計画づくり

事業計画を話し合う児童ら
事業計画を話し合う児童ら

和歌山商工会議所青年部(和歌山YEG、井手敏泰会長)は、起業体験を通じ、子どもたちに社会の仕組みを学んでもらおうと「第2回ジュニアエコノミーカレッジ」を7月からスタート。4カ月にわたるプログラムで、資金調達や販売について学び、10月13日に同市の和歌山ビッグホエールで開かれる「わかやま商工まつり」で出店し、実践販売する。7、8日に商品企画と計画書の作成、資金調達のためのプレゼンが行われた。

和歌山市内の小学5、6年生を対象に募集し、8校(八幡台、伏虎義務教育、大新、楠見、中之島、智弁、松江、藤戸台)からメンバー5人の8チーム、40人が参加している。

7日は、どんな商品を何個作り、いくらで売るともうかるのか、どうすれば客に喜んでもらえるのかを具体的に考え、事業の計画書を作った。

商品企画や販売原価計算について学ぶ講座では、客に喜んでもらうために必要な付加価値について学んだ。

講師のアントプレナー教育委員会幹事リーダーの前田高宏さんが、普段買っている商品やサービスにはどんな付加価値があるかを児童に問いかけると「うまい棒は11円であれだけおいしいものを作れるのはすごいと思う」、「きれいなラッピングは付加価値になると思う」などという意見が出た。講座終了後、児童らは実際に計画書を作成した。

株式会社こひつじを立ち上げた八幡台小5年の竹島詩晴さん、吉宮世羅さん、
藤戸台小の青野咲良さん、松江小の前田晃一郎さんの混合チームは、食パンにマシュマロを乗せて焼くマシュマロトーストの販売に向け、話し合いを進めていた。前田さんは「おじいちゃんの家にいつもマシュマロがあり、幅広い世代に食べてもらえるんじゃないか」と、販売する商品を決めた。1個300円で売る予定だったが、講座を聞き安過ぎることに気付き、400円に値上げすることにしたという。社長を務める竹島さんは「普通の食パンでは大きいので、パン屋さんに交渉して小さめのパンを作ってもらう」とにっこり。

楠見小学校の5人は、SDGsをテーマに、ペットボトルのキャップでネックレスやイヤリングのアクセサリーとエコバッグを販売する。山本結衣菜さんは「すごく順調に進んでる」と笑顔。

8日は資本金を集めるために、模擬証券取引所でプレゼンテーションを行った。