「和歌の浦」の魅力発信 児童らマルシェ企画

パン店の店長にプレゼンテーションする児童ら(同校提供)
パン店の店長にプレゼンテーションする児童ら(同校提供)

10月27日に和歌山市で開かれる「和歌の聖地・和歌の浦誕生千三百年記念大祭」に、同市大谷の楠見小学校(梶本久子校長)の4年と5年の児童が、同市和歌浦中の「和歌の浦あしべ庵」でマルシェを開くことが決まった。17日、同校を訪れた同祭実行委員会の中山勝誠青年局長に、児童らが出店内容を報告し、意見交換などをした。

マルシェは4組に分かれて行う。和歌山を知ってもらうためのクイズラリーや短歌紹介といったワークショップの他、地産の農産物を使ったり、地元の菓子店やパン屋とコラボレーションしたりして作った洋菓子やオリジナルパンの販売を行う。

同小は学校を挙げて和歌山の魅力にふれようと、まち歩きなど「和歌の浦」を学ぶ取り組みを積極的に行っており、4月、同実行委員会からの提案を受け、出店に向けて話し合ってきた。地元のパン店に依頼して出前授業をしてもらい、どんなパンを売るか意見交換などもした。

この日、中山青年局長は「大祭を盛り上げるため、私たちもできる限り協力します。みんなもまとまって頑張ってもらえたら」と激励。「パンを300個売りたいけど、売れると思いますか?」と質問した児童に、中山青年局長は、「和歌山の魅力を伝えながら、大きな声でアピールしたら、きっと売れる」と助言した。

オリジナルパンを販売する5年2組の道上暖生さん(10)は、「楽しみだけど、売り切れるか不安もある。みんなが喜んでくれるパンを作りたい」、同組の岡鈴之助さん(11)は、「お客さんにおいしいと喜んでもらえたらバッチリ。和歌山の食材ってこんなにおいしい、また来たいと思ってもらえるお店にしたい」と意気込んだ。