見守り活動20周年 松江地区お帰りパトロール隊

20年間活動を続ける松江地区お帰りパトロール隊(和歌山市提供)
20年間活動を続ける松江地区お帰りパトロール隊(和歌山市提供)

和歌山市松江地区で児童の登下校を見守る「松江地区お帰りパトロール隊」(川口敏夫隊長)はことし、結成20周年を迎えた。子どもたちの安全確保のみならず、地域の犯罪を未然に防ごうという願いのもとで発足。地区の安全・安心のために継続してきた活動の節目を祝い、28日に松江小学校で記念イベントを開く。

大阪府熊取町で下校途中の小学生が行方不明になった事件を機に、二度とあってはいけないと連合自治会が中心となって2004年4月に活動をスタート。

「松江はひとつ」「松江の子どもは松江で守る」を合言葉に、自治会、婦人会、老人クラブ、地域安全推進員ら419人の隊員が交差点や人通りの少ない通学路に立ち、児童の登下校を見守っている。

同地区の地道な活動は地域の防犯にも大きく貢献。同隊創立当時、和歌山北署管内の刑法犯認知件数は2085件だったが、23年には604件に減少している。

今回のイベントは同隊と松江小学校PTAによる実行委員が、地域の人に感謝を込め、楽しい一日を過ごしてもらいたいと企画。

午前9時半から体育館で記念式典が行われ、10時から県警音楽隊による演奏、11時からルービックキューブとコンビジャグリングで魅せる2人組の大道芸人・シンクロニシティがパフォーマンスを披露。

午後1時からは、トランポリンを背中で跳びながら壁を駆け上がり技を繰り出すウォールトランポリンのショーと体験、2時からマグロの解体ショーがある。

運動場には十数種類のキッチンカーが並び、6時20分から花火が打ち上がり、イベントはクライマックスを迎える。

問い合わせは松江連絡所(℡073・455・0022)。