中芝さん無投票8選 岩出市長選「災害に強いまちに」

後援会から花束を受け取る中芝さん㊨
後援会から花束を受け取る中芝さん㊨

任期満了に伴う岩出市長選挙は22日告示され、無所属で現職の中芝正幸さん(81)=自民、公明県本部、立民、国民、社民推薦=の他に立候補の届け出はなく、旧岩出町長時代の3選を含めた通算8選が無投票で決まった。無投票は前回(2020年)に続き、2回連続。

午後5時に無投票での当選が決まると中芝さんは支援者らの拍手に迎えられ、同市宮のホテルいとうに姿を見せた。

祝勝会で中芝さんは「残された人生を岩出市にささげたいと思う」と話し、「紀州に輝くわがまち岩出さらに前へ」をスローガンに尽力するとした。能登半島地震などを受けて、災害時における初動体制の確立に重点を置いているとし「災害は机上論では防止できない。住民、各種団体と行政が一体となって対応していかなければならない。今後、力を注いで災害に強いまちづくりをしていきたい」と抱負を述べた。

関係者や駆け付けた紀の川市の岸本健市長らと共に乾杯などで喜びを分かち合い、後援会から祝福の花束を笑顔で受け取った。

中芝さんは旧岩出町出身。県立桐蔭高校、関西学院大学商学部卒。水間鉄道㈱などで勤務した後、町議を経て1996年に町長に就任した。3期目途中の2006年に単独市制への移行により市長となって以降、市政を担っている。

岩出市長選当選者

中芝正幸(なかしば・まさゆき)81▽無現⑧=自・公県・立・国・社▽岩出町長、会社役員▽関西学院大商卒▽船戸