衆院選きょう審判 県内選挙区の11候補
第50回衆院選は27日に投票が行われ、即日開票される。和歌山県内2小選挙区に立候補した計11陣営による熱戦も26日限りとなり、各候補は最後の訴えに声を振り絞り、票の上積みへラストスパートをかけた。最大の争点は自民派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、逆風を受ける自民・公明の与党が過半数(233議席)を維持できるかが焦点。県内は選挙区の減少もあり、与野党の勢力図が変わるのは必至とみられ、有権者の審判が注目される。
県内の小選挙区は「10増10減」の区割り見直しにより3から2に減少。和歌山1区は旧1区の和歌山市に紀の川市、岩出市を加えた3市に、和歌山2区は3市を除く県内27市町村の広大な選挙区に変わった。
候補者は届け出順に、1区が日本維新の会前職の林佑美候補(43)、立憲民主党新人でコンサルティング会社経営の村上賀厚候補(65)、参政党新人で食品販売店経営の林元将崇候補(26)、自民党新人で前和歌山市議の山本大地候補(33)、共産党新人で元和歌山市議の井本有一候補(58)の5人。2区が共産新人で前県議の楠本文郎候補(70)、立民新人で前和歌山市議の新古祐子候補(52)、自民新人で元衆院議員秘書の二階伸康候補(46)、政治団体「鼎立の党」新人で農業の高橋秀彰候補(42)、無所属新人で前自民参院幹事長の世耕弘成候補(61)の5人。
前回衆院選(2021年10月)の投票率は旧1区が55・16%、旧2区が57・94%、旧3区が62・32%。今回は区割りの変更、前回を上回る候補者の乱立、重鎮議員の引退、保守分裂選挙などさまざまな要素が絡んでおり、投票率の動向も注目される。
各市町村選挙管理委員会は26日、投票所の設営などを済ませ、和歌山市の広瀬小学校でも、市職員が記入台や投票箱などを設置した。
投票は27日午前7時~午後8時、県内814カ所(うち599カ所は閉所時間を繰り上げ)で行われる。開票作業は午後8時から各市町村の開票所で順次始まり、同日深夜には選挙区の大勢が判明する。開票終了は、最も遅い和歌山市で小選挙区が翌28日午前0時半ごろ、比例区が同1時25分ごろを予定している。