発電するって大変! EXPOスクールキャラバン
未来のエネルギーや社会について考えてもらおうと、和歌山県紀の川市の長田小学校(樋上督夫校長)で19日、電気事業連合会などによる出前授業が開かれ、4年生から6年生までの41人がカーボンニュートラルなどを学んだ。
2025年大阪・関西万博を契機にSDGsを学ぶ機会として、内閣官房国際博覧会推進本部事務局が全国の小学校、中学校、高校などで行う「EXPOスクールキャラバン」の一環。協賛企業らの協力の下で行っており、県内初の実施となった。万博で同会が出展するパビリオン「電力館 可能性のタマゴたち」の北野弘則副館長、吉田志保子係長や、関西電力㈱の社員らが講師を務めた。
授業では、吉田係長が「電力館」を紹介し、現在の地球温暖化の問題について話した。続いて関西電力㈱和歌山支社の社員らが、発電の仕組みを説明。児童は手回し発電で装置を光らせたり、うちわを仰いでミニ扇風機を回し、電気を灯したりする実験に挑戦した。うちわを仰いでも容易に扇風機の羽が回らず、皆が懸命にうちわを仰いだ。
タブレットを用いたグループワークでは、「新しいエネルギーの作り方を想像しよう」というテーマに挑み、児童らから「走る力」「二酸化炭素を吸収してエネルギーを生む」「ボタン連打」「輪ゴムが飛ぶ時」「打楽器」などさまざまな意見が出た。
6年の長谷川陽士さん(11)は「発電の仕方や万博のこと、知らなかったことをたくさん学べた。家族や友達に教えたい」、5年の藤田浩貴さん(11)は「うちわの実験はしんどかったから本物の風力発電はすごいと思った。万博にも行ってみたい」と話した。
吉田係長は「普段何気なく使っているエネルギーにどういう課題があるか知ってもらい、未来社会を考えるきっかけになれば」と話した。