聖武天皇描いた物語 劇団KCMが和歌浦で公演へ
和歌山県海南市を中心に活動する劇団KCM(東道代表)は、聖武天皇を題材にした音楽劇「和歌の浦のあけぼの聖武天皇ものがたり」を12月1日午後2時から、和歌山市和歌浦南の片男波公園健康館アリーナで公演する。
海南万葉の会が主催する聖武天皇和歌浦行幸1300年を記念した万葉ウオークのイベントと併せて実施される。
音楽劇は、東代表が脚本と演出を手がけ、続日本紀や伝説を基にした一部創作の物語。振り付け、構成はRi―yaさんが手掛ける。
聖武天皇の幼少期から成人して大仏を建立するまでの話。天災や反乱が起こり疫病がはやった時代、天皇を支える女性や聖武天皇の苦悩や葛藤など感情の変化を描いている。
本番に向け、劇団員約20人は稽古に励み、24日は通し稽古や衣装確認などが行われた。聖武天皇役の正木吉紀さん(47)は「困難な時代にひたすら民を思い、本当の幸せに気が付いた天皇の人としての葛藤や苦悩、大仏にかける思いに注目してもらえたら」と話している。
東代表は「聖武天皇の母は、現在の御坊市で生まれたとされる宮子姫。和歌山にゆかりのある天皇の話で分かりやすい音楽劇です。次世代へ伝えていきたい。ぜひ見に来てください」と話している。
ゆかりの地を巡るウオークイベント後に公演がある。チケットは当日2500円(前売り2000円)、学生は1000円。予約や問い合わせは木綿さん(℡090・9989・2262)、東代表(℡090・2062・7778)。