和歌山あけぼの中学校 校名提案者に感謝状
和歌山市は20日、来年4月に開校する市立夜間中学「和歌山あけぼの中学校」の校名を提案した市内在住の坂口義弘さん(72)に感謝状を贈呈した。
夜間中学は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人、不登校などさまざまな事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人、義務教育に相当する教育を修了していない外国籍の人などが学べる学校。
和歌山あけぼの中は、県内初の夜間中学として開校が望まれ、市は5月に校名を公募し、164人の応募の中から市教育委員会職員の投票や検討、定例教育委員会での審議などを経て、9月市議会で正式に決定した。
感謝状の贈呈式は市長室で行われ、尾花正啓市長が感謝状を手渡し、阿形博司教育長らも出席。
坂口さんは、趣味の釣りや会社員時代の未明の通勤電車で幾度も見てきた夜明けの光景から名付けたことを紹介し、「夜空が青一色になり、次第に白んでいくのがとても美しい。学ぶ人それぞれの分岐点、スタートになるイメージもある。選ばれて本当に光栄。明るく朗らかで、健康的な学校であってほしい」と話した。
尾花市長は「良い名前を付けていただき、ありがたい。これから日が昇り、未来を象徴しているよう。県内最初の夜間中学であり、市としても未知の試みになる。名前に恥じない学校にしていきたい」と述べた。