憩いのサロンで末永く 亀川中学生が看板制作

亀川中学校美術部員といこらカフェかめがわのメンバー
亀川中学校美術部員といこらカフェかめがわのメンバー

和歌山県海南市亀川の亀川中学校(森田勝巳校長)美術部が制作した、同地区の憩いのサロン「いこらカフェかめがわ」の看板が完成し、5日、亀川公民館でサロンメンバー6人に披露した。

同サロン(谷口功代表)は、亀川地区で地域のために活動する団体、亀川ささえ愛(妻木茂代表)が、子どもから大人まで誰でも参加できる集いの場として、ことし4月に運営を始めた。

同校の地域交流や高齢者理解などの授業の一環で地域の人とふれあう中で、中学生がサロン側からの看板が欲しいという話を聞き、「ふれあいのお礼に看板を制作します」とのことで進められた。

美術部7人が、どの年代にも親しめるようシンプルな中にも、かわいらしさや鮮やかさが出るよう、デザインした。

看板は縦約100㌢、横約30㌢のヒノキの板に、シュークリームを頬張る愛らしい小動物のキャラクターを描き、季節ごとに開設するサロンをイメージして桜やヒマワリ、紅葉、雪の結晶を描いた。

発色が良くなるよう下地を入れ、桜の花びらに細かな線を描き、ヒマワリの種などにもこだわり、丁寧に色を重ねた。全体の色がまとまるように緑で「いこらカフェかめがわ」と文字を入れ、色鮮やかな仕上がりになっている。

看板を受け取ったサロンのメンバーは「明るくてよく映える」「私らにはない発想で素晴らしい」と感激の様子。美術部部長で2年の栗本世羅さん(13)は「全員で協力して細かい部分までこだわって作りました。長く使ってください」と話し、谷口代表(75)は「字だけかと思っていたが、絵も描いてもらって色合いも最高。カフェのない日も立てかけてみんなに見てもらいたい。大切に使います」と笑顔だった。

サロンは亀川公民館で毎月第3日曜の午前9時半から11時半まで開設。会話やゲームなどで楽しい時間を過ごすことができる。