ウクライナと平和思い ろうさい病院花壇植え替え

ロシアによるウクライナ侵攻から2年と約9カ月がたった。和歌山市木ノ本の和歌山ろうさい病院駐車場付近にある、ウクライナ応援と平和への思いが込められた「平和祈念花壇」で9日、紀北農芸高校(かつらぎ町)施設園芸科の生徒5人が花の植え替えをし、青色のパンジーと黄色のクリサンセマムで、花壇をウクライナ国旗カラーに彩った。
同花壇は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年、南條輝志男病院長の発案で一から整備。花壇をきれいに保つことに加え、高校生が戦争について関心を持ち、平和の尊さやありがたさを感じてもらおうと、同校と協力し、年に2回花の植え替えをしている。
8月中旬から丹精込めて栽培してきた合計200株を、髙瀬翔一さん(16)、土屋恋乃音さん(17)、野村陸斗さん(17)、木村呼暖さん(16)、玉置菜苗さん(16)の5人らで丁寧に植えた。
髙瀬さんは「終戦を祈りながら一生懸命に植えた。きれいな花で美しく彩られる花壇を地域の人たちに見てもらいたい」と話した。
南條病院長は「医療に携わる一人として戦争は心が痛む」とし、「医学的にも花にはいろいろな力がる。この花壇でウクライナを応援したい」と話した。
花壇は約2週間後、見頃を迎える。