トップレベルの技吸収 ENEOSバスケクリニック

体を押し合いながらドリブルする練習を指導する内海コーチ㊧
体を押し合いながらドリブルする練習を指導する内海コーチ㊧

女子の実業団バスケットボールチーム、ENEOSサンフラワーズの元選手5人による教室「第9回ENEOSバスケットボールクリニック」が8日、和歌山県海南市鳥居の第三中学校で開かれ、参加した同市と紀美野町の小中学生約50人は、トップレベルの指導を受けた。

ENEOS和歌山石油精製㈱(同市藤白)が主催。競技の普及などを目的にした社会貢献活動の一環で、2013年から開いている。

同市と同町の各中学校の生徒、海南OU、紀美野町ミニバスケットボールクラブのメンバーが参加し、サンフラワーズを卒業した5人のコーチから基礎やシュートなどの技術などを学んだ。

指導したのは大山妙子さん、小池清美さん、川面茜さん、内海亮子さん、藤田愛奈さん。藤田コーチは「動画などから技を練習する子もいるが、基礎があってこそなので、土台づくりが必要。ドリブルやパスなどの基礎練習やシュート練習をメインに教えたい」と話し、川面コーチは「トップレベルの人に指導を受けることは二度とないチャンス。うまくなりたいなら積極的に聞いてほしい」とあいさつ。

中腰の基本姿勢では、股関節から曲げること、膝は前に出さないなど基本的なことから丁寧に指導した。

二人一組になりボールを持つ人が、もう一人を軸にターンをする練習では、川面コーチが「ターンをするときはボールより顔が先になるように。周りを良く見て」とアドバイス。数人でのパスやオフェンス練習では、生徒らはディフェンスがいることを常に想像して出すパスの種類や動きを意識することを学び、実践した。

第三中学男子主将の小岩屋遥斗さん(14)は「どの指導も質が高くてためになる。試合を想定した意識を持つことや、基礎について再認識することができた。試合で使えそうな練習を取り入れたい」と話し、海南OUの女子主将、弓出晴來さん(12)は「チームはトラベリングが多いので、ジャンプストップの練習がトラベリングを減らすことにつながると思った。どの練習も分かりやすく教えてくれた。吸収して帰りたい」と笑顔だった。