大学・高校生らが提言 和歌山市でワカモノ会議

若者が市に提言する会議
若者が市に提言する会議

若者たちがまちづくりについて提案する「和歌山市ワカモノ会議」が22日、市役所であり、市内にある3大学5チームと6高校6チームの約40人が参加。「住みたい、住み続けたいと選ばれるまち和歌山市」をテーマに、それぞれが意見を発表した。

市、市教委、市青少年育成市民会議が共催。若者が自らの関心や考え、市政へのアイデアを市に伝える機会を設けることで、市政やまちづくりに対する関心を高め、参画意識を育むことなどを目的に開いた。

会議には尾花正啓市長、阿形博司教育長、同会議の宗眞紀子副会長、市の幹部職員らが出席。

参加校は和歌山大学、和歌山信愛大学、宝塚医療大学、桐蔭高校、和歌山北高校、市立和歌山高校、智弁和歌山高校、近畿大学和歌山付属高校、開智高校。1チーム約5分間の発表をし、その後に質疑応答とフィードバックがされた。

和歌山北高校のチーム「ゆめきた」はゲームを通して、幼い頃から和歌山愛を育むことを提案。小中高校それぞれに応じたゲームを開発。小学生には情報を知る内容、中学生には和歌山の楽しみ方を知る内容、高校生には貢献意欲を生む内容に構成する構想を示した。

和歌山信愛大学のチーム「信愛大学5期生」は同市内7大学が合同で文化祭を開催することを提案。新設大学の知名度の低さや若年層向けのイベント不足を課題に挙げ、文化祭を通じて大学の魅力や情報の発信に加え、若者同士の交流の機会を創出する企画を発表した。

全チームの発表後、尾花市長は「『なるほどな』や『意外やな』など思うことがいろいろあった」とし、「『和歌山市、面白くなってきたね』と言われるようにしたい。意見を参考にするし、皆さんも積極的にまちづくりに協力してくれるとありがたいです」と述べた。

参加した若者たちは「今まで市の課題なんて考えたことがなかったのでとてもいい経験になった」「市政に自分たちの意見を伝える良い機会になった」「5分で伝えるのはむずかしく、まだまだ話したいことがあった」「きょう出た意見をできるだけ和歌山市に取り入れてほしい」などと話した。