全国育樹祭 大会テーマ、ポスター原画の表彰
2026年秋に和歌山県内で初めて田辺市と白浜町で開催される第49回全国育樹祭に向け、県実行委員会が公募した大会テーマの最優秀賞に和歌山市の田上玲奈さん(31)の「育てて使おう 地球に優しい 緑の資源」、ポスター原画の最優秀賞に同市立和歌山高校2年生の堀尾来菜さん(17)の「繋がる木」が選ばれた。両作品はロゴデザインやポスターなどに採用され、全国育樹祭の広報に活用される。
いずれも6~9月に募集し、大会テーマは532点、ポスター原画は230点の応募があった。大会テーマはLINEによる投票なども行い、審査の結果、入賞者を決定した。
田上さんの作品は、従来の全国育樹祭テーマには見られない「使おう」の言葉を用い、森林資源の重要性をより踏み込んで表現したテーマであることなどが高く評価された。
堀尾さんの作品は、3人の子どもたちが苗木を植えている背景に巨木がそびえ、温かな木漏れ日が降り注ぐ光景が描かれ、育ちゆく緑と人、自然の豊かさが表現されている。
表彰式は23日、県庁知事室で行われ、岸本周平知事が田上さんと堀尾さんにそれぞれ賞状と副賞を手渡した。
岸本知事は、田上さんの作品について「とても分かりやすいキャッチコピーになっている」、堀尾さんの作品については「木漏れ日が美しく、子どもたちの優しい感じが訴えかけてくる」などとたたえ、応募に感謝した。
田上さんは「和歌山は全国的にも森林資源が豊富。守るだけでなく、育てて、さらにその先の使うことを考えた。地球にやさしい未来をつくっていきたい」、堀尾さんは「子どもたちが植えることで成長していくイメージを描きたかった。小さな木が和歌山や日本を支えていく木になるように、光や色をたくさん使った」と話していた。
最優秀賞以外の入賞者は次の皆さん。
【大会テーマ】
〈優秀賞〉林慈音(田辺市)▽平林尋代(新宮市)
〈佳作〉中岡幸恵(湯浅町)▽早津誠宏(大阪府堺市)▽廣畑颯馬(白浜町)
【ポスター原画】
〈優秀賞〉田堀まつり(古座川町立三尾川小学校5年)