古里に恩返しを 和歌山市で「はたちのつどい」

記念撮影をする参加者
記念撮影をする参加者

成人の日(13日)を前に、和歌山市は5日、小松原通の県民文化会館で20歳の門出を祝う「はたちのつどい」を行った。2021年からのコロナ禍で式典は2部に分けて実施していたが、5年ぶりに1部制で実施。鮮やかな振り袖やスーツ姿の参加者が一堂に集まり、決意を新たにした。

成年年齢は18歳に引き下げられたが、県内の全市町村が式典の対象者を20歳にしている。ことしの県内の対象者は3163人(男1613人、女1550人)で、昨年より146人少ない。

県内の自治体では3日に上富田町、すさみ町、那智勝浦町、串本町の4町、4日には新宮市や白浜町など1市4町で行われ、和歌山市は3番目。

この日、満員となった会場は、再会を懐かしむ参加者の笑顔であふれた。

式典は和歌山児童合唱団による国歌と市歌斉唱で幕開け。尾花正啓市長が「明るい希望を持ち、立派な社会人となり、幸せな人生を送られることを心から願っています。古里は常に皆さんを応援しています」と激励。

はたちのつどいの代表者11人が「和歌山市民であることに誇りを持ち、平和で豊かなまちをつくるため、このふるさと和歌山市に恩返しができるよう、社会の一員として貢献していくことを誓います」と決意を発表した。

9月から準備を進めてきた代表の中尾壮良(そら)さん、平林由衣さんは「こんなに大勢が一堂に集まって節目の年を祝うことができてうれしい。これから責任感を持って社会で活躍できるよう頑張りたい」と話した。

フィナーレは、星林高校吹奏楽部が祝いの演奏で盛り上げた。

会場には2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)とコラボしたブースが設置され、公式キャラクターのミャクミャクが登場。また、FAVTOWNによるフォトブースと、市ゆかりの品が当たる抽選会も開かれた。

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